Stage1 オーストリアの首都、ウィーン。 そこは文芸のとても盛んな都市としてしられている。 そんな文芸都市で今、1つの事件が起きていた。 Angle tearという蒼く美しい宝石を目に入れたマリオネットが サルツブルグのマリオネット劇場から贈られてきたのが事の始まりだった。 それが寄贈されたのはウィーンの中にあり世界遺産でもある、 かの有名なシェーンブルグ宮殿。 フランス革命でルイ16世と共に弾道の露と消えたマリーアントワネットの 実家であり、絶世の美女と謳われたエリザベートの嫁ぎ先でもある。 なぜ、そこへ寄贈されたかというと、そのマリオネットはエリザベートを 象られて約百年前に作られ、劇場では使うことが出来なくなったという理由から。 最も関係の深いこの宮殿に贈られるのは尤もであろう。 さてさて、その寄贈品がなぜ今回の事件と関係しているかというと、 殺された人々は皆、マリオネットと同じ蒼い瞳をしており、 さらにその目はえぐり出され、犯人を目撃した人々からは 必ずこのマリオネットの名が口走られたからだ。 警察も初めのうちは信じていなかったのだが、 先日の15件目の事件後、そのマリオネットの服の裾から被害者と同じ血痕が 発見されたため、あながち完全に幻想とも言えなくなったのだった。 こうしてこの事件は【Angle
tears殺人事件】と呼ばれるようになっていた。 ----What does Marionette request? マリオネットは何を求めているのかしら 東洋人の女性が綺麗に飾られたマリオネットを見てそう呟いた。 旅行中に愉快犯に殺されたエリザベートの呪いなのか? しかし、それではなぜ同じ瞳をした者を殺す理由となるか分からない。 -----GENNEY detective. By chance do it search and, it
cannot know Marionette. ジェニー刑事。ひょっとしたらMarionetteは捜しているのかも知れません。 -----What? 何を? ----Noble blue. A noble like that Elisabeth blue pupil. 気高き蒼。あのエリザベートのように気高い蒼の瞳を。 ----Blue pupil. 蒼の瞳・・・。 ジェニー刑事と呼ばれた女性はショーケースの中のマリオネットを もう一度見ると、直ぐにその場を立ち去ったのだった。 ----The person with pupil which is the same as Elisabeth
and blue is her purpose. If so, it is necessary to look for the
kin person in Elisabeth, and defend. エリザベートと同じ蒼い瞳の人物が彼女の目的。 それならエリザベートの血縁者を捜し、守る必要があるわね。 ----Yes. The criminal is a person in it who loves not
Marionette perhaps but that
Marionette. Surely, do not you not want to put your genuine
pupil in that Marionette? はい。それに犯人はおそらくマリオネットではなく、あのマリオネットを 愛している人物。きっと、あのマリオネットに本物の瞳を入れたいと 思ってるんではないでしょうか? ----Favorite doll. If so, it is and getting. The
bloodstain only has to put on it later, and even if that
Marionette taken up on a large scale with the newspaper is associated in the middle
of the night because of being a lot in case of the doll which looks
alike, does not have impossibility. 人形好きね。それならありえるわ。それに血痕は後で付ければ良いことだし、 似たような人形ならたくさんあるから夜中だったら新聞で大きく取り上げられた あのマリオネットを連想させても無理はないわね。 ジェニー刑事のはじき出された結論を聞くと 若い巡査は直ぐさま市警へ連絡を入れた。 数日もすれば、あの絶世の美女と同じ血が流れる人物に会うことも出来るであろう。 「たっく、なんでカラコンつけて町中歩かなきゃ行けねーんだよ。」 いつもの蒼い瞳を覆った形で新一はぶつくさと文句を口走っていた。 昔から、視力は悪くなかったのでコンタクトなど付けた試しが無く、 その異様な物質感が新一にはうざったくてしょうがなかったのだ。 もちろんそれは、家族全員同意見だった。 「新一。でもこれは優作さんの意見なんだよ。 なんでも最近ウィーンで物騒な事件があるらしいから。」 「よりによってこんな物騒な時期に学校の懸賞チケットが重なってるからね。 相変わらず母さんと事件との相性には驚かされるよ。」 “父さんより相性高いんじゃねーの?” そう付け加えて雅斗はクスクスと笑った。 先日行われた“青嵐祭”で見事新一はグランプリに輝いた。 そこまではよかったのだ。 皆が休みを取れる日が上手く重なり、 こうして念願の家族旅行を楽しむはずだった矢先、優作から届いたのは、 この地、ウィーンで発生している連続殺人事件の情報だった。 彼の話によると、被害者は皆、蒼い瞳をしているらしく、 そこで全員にカラコンの使用が義務づけられた。 「“Angel tears殺人事件”か。そういえば雅斗。 Angel tearsってビッグジェルの1つじゃなかった?」 「ああ、多分。たしか初代KIDによって一度盗まれてるよな、父さん。」 「うん。あれはパンドラとは無関係の代物だったから。 一度親父が寺井ちゃんに漏らしたらしいけど、 さすがに目をほじくり出すっていう行為はけっこう引けたらしいぜ。」 このようにウィーンの町並みを模索していても 話題に上るのは殺人事件のことだった。 宝石に関係を持つ仕事柄の快斗、雅斗、由佳は、 もちろんAngel tearsのことについて、 一方の新一と悠斗は殺人事件の犯人について今回の事件に興味が尽きない。 そんな家族の姿をみながら由梨は何度目か分からないため息をつく。 「いい加減その話は止めない?こっちに昨日ついてからそればかり。 仕事を休むためにわざわざ来たのになんの意味もないんじゃない? それにほら、もう見えてきたわ。 父さん達が興味をそそられる事件の重要要素とも言われる宮殿が。」 冷め切った彼女の言葉には怒りよりも呆れが殆どをしめていた。 だが、いくら何を言おうと無駄なことは由梨も十分承知している。 そこで、せめてもの話題変換のために、今日の観光目的地である シェーンブルグ宮殿に着いたことを知らせたのだ。 〜あとがき〜 どうにか始まりました。英語が多いのは今回と次くらいなのでご心配なく。 てか、無料翻訳機でやったので英語はめちゃくちゃかもしれません。 さてさて、これから長い話になると思いますがどうぞお付き合い下さいませ。 |