「やっぱ、家が落ち着くな。」 そう言って新一はのびをすると、自宅のソファーに座った。 +もう一人のユダ+ 「へぇ〜。他人の家でも落ち着くんだ。」 その言葉に雅斗はすかさず声をかける。 一瞬、新一が驚いたように目を見開きそしてフッと笑みを漏らした。 「やっぱり気づかれていたのね。」 佐藤って刑事に視線を向けられたときからなんとなくそんな気はしたけど。 そう付け加えて一瞬で変装をといた女は不適な笑みを浮かべる。 「潔さは認めてやるけど、新一はどこだ。」 「死んだ・・・っていったら?」 「そういう冗談は嫌いだな。」 少しだけ殺気立つ視線に女は目を細めた。 そして思案するように一定間隔をあけて立っている彼らを眺める。 それは、考え無しに立っているのではなくて・・・・ 女はそこでようやく気づいたのか目を見開いて叫んだ。 「あんたたち、いったい何者!!」 逃げることができないように、いつの間にか囲まれている。 それも彼女が気がつかない程度に。 先ほどの余裕は完全に影を潜め、女の中の自信は恐怖へ刻々と変化した。 隙のない気配に、殺気を含んだ視線。 見た目は中学生程度のガキを交わすのはたやすいと踏んでいたのに。 「けんかを売る相手を間違えただけよ。お姉さん。」 テーブルの側に立っていた由梨がそう言ってほほえみを浮かべる。 だけど、瞳は全くと言っていいほど笑ってはいなかった。 女が育てられた場所でも、幼い頃から人を殺すすべをたたき込まれたが、 目の前に立つ少女に対しては、そんな彼女ですら畏敬の念を感じずに入られない。 ここはふつうの一家だと、ご主人様は言っていたはずだ。 女はそう自分自身に言い聞かせた。 「一応、名前くらい教えてくれる?呼びにくいから。」 「・・・キル。」 「じゃあ、キル。案内よろしくね。」 由佳が人なつっこそうにキルの腕に自分の手を絡ませる。 だけどその力は強く、キルは短い嗚咽をあげた。 それでも由佳は力など緩める気もないらしくそれどころかギリギリと力を込めて キルを引っ張っていく。 さっさと案内しろ。そんな感情を交えた瞳を向けながら。 一緒に帰ってきた哀をうまく言いくるめて、どうにか警察に事情を説明するように 頼むことができ、キルを含めた6人はようやく車に乗り込む。 「くれぐれも、無茶はしないでよ。私が大変なんだから。」 運転席の窓を開けさせると哀は不本意そうな視線を向けた。 どうやら、納得していないらしい。 「哀ちゃん。そんなに怒らないでよ。」 「別に怒ってはいないわ。警察を言いくるめるのは私が適任でしょうし。 それにこのツケは黒羽君に体で払ってもらえればいいから。」 「・・・謹んでお受けいたします。」 「なら、さっさと行って来なさい。 工藤君の体に何かあったら、ツケ程度じゃすまないわよ。」 「うん。OK。」 任せて。と快斗はウインクを返して、車を発進させる。 哀がどれだけ行きたいのかは快斗には痛いほどわかっていたけど・・・。 今回はどうしても彼女を参加させるわけにはいかなかった。 ユダ・・・なんて言葉を哀ちゃんに聞かせられないし。 それに新一だってそう思って話さなかったんだろう? 快斗は薄曇りの空を窓越しに見ながらそんなことを考えるのだった。 「おやおや、探偵さん。そんなにじゃじゃ馬とはびっくりですね。」 新一は投げかけたイスを手に持ったまま、突然聞こえた声に振り返った。 茶色のスーツを身にまとった、男爵風の男。 スーツには不釣り合いなサングラスをつけ、口元には嫌らしい笑みを浮かべていた。 「あんたが“ご主人様”か?」 キルという少女が言っていた言葉を思い出して新一は嫌みたらしく尋ねる。 だが、男はそれに特に反応も示さず“さよう”とだけ答えた。 「キルがいいものを見つけたと言ってね。確かに至高の作品だ。」 「作品・・・あんたは人間を品物としか見ていないんだろ?」 「その通り。特に君があったキルは私の最高の作品だ。 彼女は体を持たない生き物なんだからね。」 カツカツと革靴の音を立てて男は一歩一歩新一に近づく。 「体を持たない?」 「ああ。彼女は変幻自在なんだよ。あるときは少女にあるときは老婆に。 遺伝子を組み替えて作った人間だからね。ちなみにナンバーがつけられた ものたちは、いわゆる失敗作だ。“あきら”も感情を持ちすぎてしまったし。」 まったく失敗作ばかりで困る。 男はそう付け加えて笑う。 その言葉に新一はギリッと奥歯をかみしめた。 今すぐにでもこの男を殴り飛ばしたい。 だけど・・・・ 「手錠をはずすために手首の関節をはずすとは。 それにその手でイスを持ち上げるなんて無茶なことをする。」 「足手まといは嫌いなんでね。」 男の言うとおり、手首は熱を持っていた。 一度、関節をはずし、再び入れたと言っても、早々痛みが引くものではない。 新一は男に気が疲れない程度に手首を動かしてみた。 とたんに全身を電気が流れたかのような痛みがおそう。 「無理はいけない。せっかくのきれいな腕だ。」 「さわるなっ。」 新一の表情からことの事態を察知した男は腫れ上がった手首へと手を伸ばす。 それは振り払おうと再び動かしたのが、さらに痛みを増長させた。 「つっ。」 手首を押さえて思わず跪く。 どうやら神経まで痛めてしまったようで、新一はチッと舌打ちする。 「そう暴れずとも君には最高の死に場を用意してあげるよ。」 「残念ながら俺はおまえに殺されるつもりは・・・。」 「無いとは言わせないよ。君ほど壊しがいがある美しさはない。」 膝を床に着けて手首を押さえる新一の前に立ち、男は見下したような視線を向ける。 新一はそんな男を忌々しく睨みあげることしかできなかった。 「その手じゃ反撃は不可能だね。 じゃあ、おまえたち探偵さんをあの場所へお連れしてくれたまえ。 どうやら、キルがミスを犯したらしいから。」 男は耳にはめていたイヤホンをはずして軽くため息をつく。 「良かったね。探偵さん。数名が君を助けに向かってきているみたいだよ。」 「どういうことだ?」 「あきらの亡骸に探偵事務所のメモがあったらしい。 それで警察が感づいてね。キルを変装させたんだが、失敗した。 まぁ、もっともこちらに来ているのはめんどうな警察ではなく君の家族らしいが。」 君の死ぬ瞬間を見せるのが楽しみだ。 男はそう言って笑うと、部屋を後にした。 そして、この数時間後、男は後悔することになる。 警察の方がめんどうだと口走ったことを。 「ここよ。」 キルが示したのは、ホワイトハウスを連想させるような豪華な建物だった。 線対称の作りになった大きな庭が広がり、その先には真っ白な豪邸がそびえ立つ。 曇り一つないように磨かれた窓が陽光を受け輝き、切りそろえられた庭木には 惜しみなく水がまかれていた。 「すごいところね。」 「ご主人様は完璧主義なのよ。 だから私みたいに完璧に美しいものをおそばにおいてくださるの。」 キルは由佳に腕を捕まれた状態でも、口数だけは減らないようでフフッと自慢げに笑った。 「まぁ、とにかくさっさと案内してよ。 あんたが美人かどうかなんてどうでもいいんだから。」 「・・・いやよ。」 「え!?」 「由佳っ。避けろ!!!!」 掴んでいたはずの腕が急に棒のように細くなり、するりと手から抜ける。 そして気がつけばキルは胸元から取り出した拳銃を向け、 至近距離で由佳に向かって発砲してきた。 雅斗の声でなんとか急所だけは撃たれずにすむ。 それでも、腕と足に数発浴びて、由佳は転がるように水のまかれた芝生に体を倒した。 「由佳姉。大丈夫!?」 「かすり傷。それよりあいつ逃げたわっ。」 小さな少女の姿になってお屋敷に逃げていったキルを見て、由佳は上体を起こすと舌打ちをする。 由梨はそんな姉の姿に“大丈夫そうね”とあきれたようにつぶやいた。 「どうやら簡単にはいかないみたいだな。」 キルが屋敷へは行ったと同時に代わりに出てきたのは、黒い服を着込んだ大男たち。 誰もがきっちりとネクタイを締めているが、気配というか、 生気というものがみじんも感じられなかった。 それは、まさにロボットと呼ぶべき代物のように。 快斗は博士に改良してもらった拳銃を取り出す。 「由佳、たてるか?」 「冗談。当たり前よ。私の玉の肌に傷をつけた鬱憤をはらさせてもらうわ。」 手に持っているシルバーの拳銃を大男たちに向けると由佳は不機嫌そうに声を上げた。 「住宅街じゃなくてよかったわね。発信器もちゃんと起動してるし。」 オレンジのサングラスをかけながら、由梨はニッと口元を綻ばせる。 それに悠斗はあきれたような視線を向けた。 「由梨、いつのまに発信器なんてつけたんだよ。」 「先は見越すものよ。由佳姉が逃がすのも予想の範囲だったから。」 「由梨ちゃん、あなた年々かわいくなくなってきてるわよ。」 「お褒めにあずかり光栄だわ。」 相変わらずの憎まれ口ね。そう付け加えて由佳は男たちを睨み付ける。 そして意識を完全に彼らへと集中させた。楽しい雑談はここまでとばかりに。 「「「「キルサマノメイレイダ。コロス。オマエタチヲコロス。」」」」 すべてのものが規則正しく声を発した。 ガラガラの聞き取りにくい発音。 それでも意味は残念ながらはっきり理解できた。 「由梨。新一はどこだ?」 「3階の中心部の部屋。」 衛生を使って建物の構造まで把握できる最新型の探査めがね(今はサングラスだが) を操作しながら由梨は答える。 「じゃあ、そこで待ち合わせよね?お父さん。」 「そうだな。」 近づいてくる何十人もの黒い集団の中に、5人はそれぞれ飛び散った。 新一、新一っ。 声が聞こえる。 何か薬を盛られたのか頭がぼんやりとしているけど、はっきり聞こえる声。 「・・快斗?」 「お目覚め?探偵さん。」 「おまえ・・・キルか?」 中学生ほどの身長になった少女がプールサイドに腰掛けて、 足をぶらぶらと揺らしていた。 ・・・プールサイド!!! 新一は現状況を把握すべく、あたりを見渡す。 室内に作られたプールらしく、広々とした室内に観葉植物が飾られている。 天井はガラス張りになっていて、薄暗い空が見えた。 そして、感じるのは冷たい水の感覚。 「だいぶ溜まってきたでしょ。あと20分もすれば探偵さんの顔は水の中。」 楽しそうにキルはプールサイドから飛び降りると、水の噴射口に手を当てた。 ゴーゴーと惜しみなく注がれる水。 よくよく見れば手を底の排水口に手錠のようなものでつながれていた。 鍵ではとれないらしく、ナンバー式のものだ。 「間接はさすがにもう外せないでしょ。まぁ、患部を冷やすのはいい治療方法よね。」 「それより、あきらを殺したのか?」 「人の心配をする余裕があるなんてさすがね。そう、あの役立たずは死んだわ。」 クスクスと笑いながらキルは水を足ではじきながら近づいてくる。 体が自由自在に年をとったり若返ったりすると男は言っていたが、 どうやら張ったりではなかったようだ。彼女の体は完璧に中学生なのだし。 「水の中で死ぬなんて贅沢よね。楽な死に方・・・。」 キルはその整った顔をぐっと新一に近づける。 「本当なら爪を一枚一枚派がして、 足の骨をぼろぼろにして、いたぶりながら殺したいのに。」 「キル。無駄口はそこまでだ。お客さまが早めのご到着でね。」 バンッと扉が開いて、男が叫ぶ。 それにキルはすさまじい身のこなしで男の足下に跪いた。 「いい子だね。キル。行っておいで。」 「はい。ご主人様。」 聞いているこちらが頬を染めてしまいそうなほどの甘い声。 キルは頭を撫でられて満足そうに部屋をい出ていった。 「なかなかの切れ者だね。君の家族は。」 「世の中で一番厄介なメンバーだからな。」 「まぁ、そのほうがゲームは楽しめる。」 「その余裕も今のうちだ。あと数時間後には あきらや他の殺人事件の償いを刑務所でしっかりしているはずだ。」 「ほう。おもしろいことを言う。」 男はスーツ姿のまま、プールへと飛び込む。 座らされている新一の顎まで水はたまってきていた。 このぶんじゃ、あと5分ほどで、顔まで沈んでしまうだろう。 男は睨み付けてくる新一を満足げに見る。 「つらそうだね。」 「そう思うならはなせ。」 「本当に君と話すのは飽きないよ。」 殺すのは残念だ。 「んっ。」 男はぐいっと新一の顎を掴むと、唇を重ねる。 無理矢理に下でこじ開けられた口の中を、蛇のように動き回る感触に新一は吐き気を感じた。 快斗以外のものは完全に受け付けない体になっている。 新一は酸素不足によりぼんやりと霧がかった頭でそんなことを考えた。 「つっ。」 されるままではしゃくなので思いっきり唇を噛む。 鉄の味がする。 「反抗心満載ですね。」 パシンと新一の頬を叩いて、男は流れる血を拭う。 どうやら自分のキステクニックが通用しなかったことが勘に障ったらしい。 「そんな下手なキスじゃ満足できないんでね。」 「よっぽど旦那のキスは上手ということか。」 「当たり前だろ。奥さんを満足させるのが旦那のおつとめなんだし。」 ドア口から響いた声に、男は驚愕の表情となる。 「お待たせ。新一。」 「おせーよ。」 不適にほほえむ快斗の目には恐ろしいほどの殺気がみなぎっていた。 「あ〜あ。今頃父さんは、母さんと・・・。」 「雅斗。まじめに戦ってるんだから気合いが抜けるようなこと言わないでよ。」 なんとか隙を作り父親を送り出してまだ1分もたたないうちに、雅斗はやる気のない声を出す。 それを由佳がすかさず咎めるが、当の由佳も雅斗と同様にやる気がなかった。 次々に襲いかかってくる敵は、恐ろしいほど強いわけでも弱いわけでもない。 いわゆる由佳たちより弱いが、それでも気を抜けるほど弱い相手でもないということ。 「中途半端が一番嫌いだ。」 悠斗は振り下ろされた男の剣をさらりと交わしてため息をつく。 どうせなら弱い方がのんびりと戦えるし、強ければそれなりにスリルを味わえるというのに。 「どうせなら、美人で強いお姉さんがいいな。」 「雅斗っ。上。」 「なら、私が適任よね。」 甲高い声と共に、数十本のナイフが雅斗の足下に投げつけられた。 かなりのスピードにさすがの彼も投げられた数本が手をかすってしまう。 それでも避けられたのは、KIDとして培ってきた反射神経の賜だろうと由梨は思った。 自分だったら急所に間違いなく決まっていたはずだ。 そんなゾクッと感じる緊張感に由梨は口元を綻ばせる。 「いつから、こんなスリル感が好きになったのかしら。」 「俺はできれば遠慮したいぜ。こんなの。」 「由梨、悠斗。雑魚は任せたわ。キルは私がしとめる。」 二人の側にいつのまにか駆け寄ってきた由佳は声高にそう告げた。 おそらく、先ほどの“借り”を貸したいのだろう。 「今回は譲る。」 「ありがとう。」 「由佳姉。だけど手を抜いたら承知しないから。」 忘れないで。その女はお母さんを傷つけたの。特に精神的にね。 「当たり前でしょ。」 由梨の言外の訴えを感じ取って由佳は不適なほほえみを浮かべた。 「あんたの罪は3つ。1つは殺人、1つは趣味悪の人体改造。 そして最後の1つは・・・新一への仕打ちだ。」 閻魔のように罪を並び立てながら快斗は一歩一歩近づいてくる。 男は恐怖のあまりに、慌ててプールから飛び出た。 「キル!!キルはどこだ。ほかの出来損ないどもでもいい。早く私を守れ。」 「残念だけど、他のみなさまは子供たちと遊んでてくれてるんだ。」 快斗は憎まれ口をひとつたたくと、水面すれすれに顔を出す新一を引き寄せる。 そしてやさしく唇を重ねた。 「大丈夫?」 「ああ。どうにかな。」 叩かれた頬をそっと手でぬぐって、快斗は水へと潜った。 そして目を細める。 ふつうの鍵ならば数秒もかからない。 だが・・・ナンバー式になっていて、おまけに無理に壊そうとすれば・・・ 顔をあげた快斗は急いでプールから出た。 そして、腰を抜かす男の首根っこをつまみ上げる。 「ナンバーを言え!!」 「気がついたか。無理矢理はずせば爆発することに。」 「はやく!!!!」 快斗はニヤリと口元を歪めた男の顔面を殴る。 だが男は頑として口を割ろうとはしなかった。 「俺なんか・・・かまってないで探偵の心配をしたらいかがです。」 男の言葉に振り返ると新一はすっかり水の中に没している。 「水を止めるのも不可能だですよ。あそこにも同じトラップがありますし。 ユダに裏切られたキリストのように自力で復活しない限り、助かる道はない。」 「くそっ。」 快斗は男をもう一度殴って、プールへダイブする。 思いきり空気を吸い込んで、水の中でなかば意識を失いかけている新一に 口移しで空気を送り込んだ。 長くは持たない。 快斗はとっさに判断して、ナンバー式のカギをはずすのに徹する。 並んでいるのは8桁の数字。 “くそっ。全部試す時間はない。なにか、なにかヒントは・・・。 まてよ、あいつはさっき何を言った?” キリストのように復活・・・ “キリストは12月25日が復活祭か。あとは西暦だが・・・” 快斗はすばやく下4桁を“1225”にし、さらに上3桁に“000”を並べる。 “焦って何年かおもいだせねーけど、あとは順番に入れれば・・・。” 夢中で数字をあわせ・・・・カチリと鍵がはずれた。 快斗はすぐに新一の体を抱き起こし、新鮮な空気を吸わせる。 力の抜けた新一に水をはかせて、暫くして呼吸を取り戻した。 「新一。もうすこし待っててね。」 腫れ上がった手首にキスを落として、快斗はゆっくりと新一を横たえる。 そして、鬼のような目つきで逃げようとびっこを引いている男を睨んだ。 そう、先ほどとは比にならないほどの殺気で。 「おまえだけは許さない。 俺の大切な新一を傷つけた代償は死んでも返せないんだぜ。」 こうして事件は解決を迎えた。 警察に引き渡されたとき、男は失禁し、頭髪は白くなっていて 何度も“鬼を見た”そんなことを口走った。 キルはどうなったか?そして他の人造人間は・・・。 その事実を知るのは黒羽家の四子だけ。 ただ数日後、よろよろの老婆が近所で発見される。 END |
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